2026/6/7
きょう、3年目となる北区と豊山町との合同防災訓練が実施され参加しました。避難体制の広域化については、2012(平成24)年の都市消防委員会、そして2025(平成25)年の本会議で私が初めて取り上げて以来、継続的に主張してきたテーマです。
北区と隣接する豊山町との連携は、ようやく緒についた段階にあります。しかし現実には、避難体制は依然として「行政区内で完結するもの」という前提から大きくは変わっていません。けれども、災害は行政区の境界を意識してはくれません。いざという時、命を守る行動にとって本当に必要なのは、「どこに住んでいるか」ではなく、「どこに逃げられるか」です。
私が避難の広域化を訴えてきた背景には、実際に確かめてきた、米国ニューオーリンズの事例があります。2005年8月、ハリケーン・カトリーナが来襲した際、州境を越えてヒューストンまで数百人が避難したように、命を守るためには“ためらわず広く逃げる”という発想が徹底されていました。
一方、私たちの地域ではどうでしょうか。「ここまで行けば大丈夫だろう」、「自分の地域の中で何とかなるだろう」――そうした思い込みが、結果として避難の遅れや選択肢を狭めることにつながってはいないか、もう一度、検証することが必要です。「災害列島」とも言われるわが国において、避難体制の広域化は、もはや選択肢ではなく“備えの前提”であるべきだと考えます。そしてそれは、平時からの自治体間の連携と、住民の皆さまとの意識共有があってこそ機能するものです。
防災訓練の目的は、「効果の最大化」であり、裏を返せば「後悔の最小化」とも言えます。あの時、もっと良い選択肢があったはずだ――そうした後悔をなくしていく努力。行政の枠にとらわれない避難のあり方を、現実のものとしていくために、引き続き、避難体制の広域化と実効性のある防災・減災の取り組みを前に進めてまいります。
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ハットリ マサヤ/57歳/男
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