2026/5/16
私が議員になった頃、政治家の発信といえば印刷物が中心でした。
市政報告を作り、
駅で配る。
地域をまわって配布する。
そうした活動が基本でした。
しかし、時代が進むにつれて、印刷物は徐々に読まれなくなっていきました。
それを強く感じたのが、駅でのチラシ配りです。
以前であれば、1時間で100枚ほど受け取っていただけたこともありました。
しかし今では、同じ時間立っていても10枚程度ということもあります。
もちろん、時代の変化もあると思います。
情報の受け取り方そのものが変わったのだと感じています。
SNSが登場してから、政治家の発信は大きく変わりました。
発信のスピードは圧倒的に速くなりました。
議会での出来事。
地域の話題。
市民相談で感じたこと。
そうしたことを、すぐに発信できるようになりました。
以前は、報告書を作って配るまでに時間がかかっていました。
ですが今は、出来事があったその日に伝えることもできます。
この変化は、とても大きいと思います。
そしてもう一つ大きいのは、双方向性が高まったことです。
昔は、市政報告を配って終わりでした。
しかし今は、
「SNSを見ました」
「この件について教えてください」
といった形で、直接メッセージをいただくことも増えました。
政治家が一方的に伝えるだけではなく、市民の方から反応が返ってくる。
その変化はとても大きいと感じています。
発信したことに対して、すぐに反応がある。
そこに、今の時代ならではの政治との距離の近さがあるのだと思います。
もちろん、SNSには難しさもあります。
短い言葉だけが切り取られることもあります。
誤解が広がることもあります。
感情的な言葉が拡散されやすい。
そういう側面もあります。
伝えたいことがそのまま伝わるとは限らない。
むしろ、短く強い言葉ほど広がりやすい。
そこに、SNS特有の難しさがあると感じています。
それでも私は、発信することは大切だと思っています。
政治は見えにくい世界です。
何を考えているのか。
何をやっているのか。
それを伝えなければ、存在していないのと同じになってしまう。
そう感じています。
どれだけ活動していても、伝わらなければ届きません。
だからこそ、発信すること自体が政治活動の一部なのだと思っています。
街頭演説。
チラシ。
SNS。
時代によって、伝え方は変わります。
ただ、根本は変わらないと思っています。
市民の方に、自分の考えや活動を伝えること。
その積み重ねが大切なのだと思います。
手段は変わっても、伝える努力を続けること。
それが政治家にとって必要なことなのだと思っています。
議員として長く活動してきた中で、私は「政治に必要なのは敵を作ることではない」とも感じるようになりました。
対立だけでは、前に進まない。
そう思う場面が多くありました。
次回は、議員として感じる「対立と協調」について書きたいと思います。
草加市議会議員
斉藤雄二

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