2026/5/19
兵庫県議会議員(神戸市長田区選出)こしだ浩矢です。
先日、最先端のイノベーション創出拠点として全国から注目を集める、名古屋大学の「NIC(ナショナル・イノベーション・コンプレックス)」を県議会公明党会派で視察しました。
NICは、大学が持つ高度な研究技術と、民間企業の資金・ノウハウ、そして行政の支援を融合させ、次世代の新規産業や次世代モビリティ、ライフサイエンスなどの新技術を社会に実装していくための「産学官連携のコア拠点」です。


■ 医療の未来を変える成功事例「CRAIF」
今回の視察の中で特に強い感銘を受けたのが、NICから誕生した次世代バイオベンチャーの成功事例である「CRAIF株式会社(クライフ)」の取り組みです。

CRAIFは、名古屋大学の画期的なナノ粒子技術を基盤とし、「尿」に含まれるマイクロRNAを網羅的に解析することで、がんを早期に発見する検査技術を開発・社会実装した企業です。 従来のがん検診のような身体的・精神的な負担が非常に少なく、自宅にいながら高い精度(約9割の精度とのこと)で早期リスクを判定できるこの技術は、まさに医療・福祉の未来を大きく変えるポテンシャルを秘めています。すでに「マイシグナル・スキャン」という商品として販売されており、1回のみであれば79,200円で購入できます。
■ 大学の「知」を「社会の利益」へ繋ぐ仕組み
優れた研究技術があっても、それをビジネスとして成立させ、広く一般に届けるまでには「死の谷」と呼ばれる高いハードルが存在します。 NICでは、研究者への伴走支援、資金調達の環境整備、企業とのマッチングなど、スタートアップが健やかに成長できる強固なエコシステムが構築されていました。CRAIFの躍進は、このNICの優れた支援体制が実を結んだ素晴らしい成果であると実感いたしました。
■ 視察を終えて
がんの早期発見・早期治療は、国民の健康寿命を延ばすだけでなく、深刻化する国家の社会保障費(医療費)の抑制という観点からも、極めて重要なイノベーションです。
これからの日本、そして地域経済が持続可能な形で発展していくためには、こうした大学発のイノベーションやスタートアップを、行政がいかにスピード感を持って後押ししていけるかが鍵となります。兵庫県のスタートアップ支援による成功例はまだまだ少ないのが現状です。 NICでの先進的な産学官連携の仕組み、そしてCRAIFのような情熱ある挑戦から得た多くのヒントを、今後の新産業育成、医療福祉政策の議論にも活かしてまいります。

【名古屋大学・NIC】
https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/headquarters/industry/nic
【CRAIF・企業サイト】
https://craif.com/
【CRAIF・マイシグナル・スキャン販売サイト】
https://misignal.jp/
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コシダ ヒロヤ/57歳/男
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