山本 たけし ブログ

『平和な世界のために』〜敦賀市内の小学校にて「平和の語り部」が行われる〜

2026/6/10

「戦争の史実を風化させない」
 
昨日は、敦賀市立小中学校で行われる平和学習のうち、令和8年度から取り入れた「戦没者追悼 敦賀市民の会」語り部事業を活用した授業を傍聴してきました。
 
小学校6学年を対象に、市内11校を2グループに分け、隔年で開催していこうというこのプログラム。
 
昨日は、角鹿小中学校の小学6年生を対象に行うとの情報をいただき、学校側にもお断りした上でお伺いしたもの。
 
午後1時45分からの授業ということでしたが、15分ほど前にお訪ねすると、ちょうど休み時間だったようで、校内には元気な児童生徒の姿と声が。
 
また、ご丁寧に校長先生にお出迎え、ご案内いただき感謝した次第です。
 
この日「語り部」を行う、「戦没者追悼 敦賀市民の会」の奥野治樹氏は、日頃から大変お世話になっている方であるとともに、同会の取り組みに関しては、崇高な理念のもと、まさに戦争の史実を風化させない、次代につなぐとの思いをもって行動されていることに敬意を表するところ。
 
実は、その奥野さんが語り部を務められるということで参ったわけですが、まだ真新しさの残る校舎の特徴的とも言えるホールには、次々と6年生が集合。
 
元気な掛け声を合図に、語り部『平和な世界のために』が始まりました。
 

【角鹿小中学校のホールで行われた「語り部」の様子。お話しされているのが奥野治樹さん。】
 
語り部ではまず、「小学校の悩みランキング」から入り、皆んな多かれ少なかれ悩みを持っていることを共有。
 
続いて、「戦時下の子どもたちの生活」(学童疎開や勤労奉仕、食糧不足、空襲、遊びの変化)、「近代日本の戦争史(明治以降)」では、日清戦争から第二次世界大戦まで100年の間に日本は多くの戦争をしてきたこと。
 
「終戦の昭和20年」では、3月10日の東京大空襲(死者約10万人)にはじまり、7月19日には福井、そして敦賀には7月12日、7月30日、8月8日の3回にわたり空襲があり、8月8日の空襲で投じられたのは、翌9日に長崎に落とされた原子爆弾と同じ型の“模擬爆弾”であったこと。
 
※敦賀空襲の詳しくは、以下リンクより、2025年7月6日のブログをご覧ください。
 →2025年7月6日ブログ「敦賀空襲を伝え つなぐ」はこちら
 
原子爆弾投下により、8月6日の広島では死者約14万人、9日の長崎では死者7.4万人の尊い命が失われ、15日のポツダム宣言となったことが紹介されました。
 

【空襲により戦禍となった敦賀(左が空襲後)】
 
太平洋戦争の死者は軍人・軍属で約230万人、民間人約80万人の計310万人。
 
このうち、戦死者の妻が約45万人であったことから算出すると、「未婚戦死者」は185万人と80%を占め、子孫がいない戦死者はその存在自体がなくなってしまうかもしれないことから、「どうかその方たちのことを思って欲しい。消し去って欲しくない。」との言葉に込められた、奥野さんの思いが痛いほどに伝わってきた次第です。
 
ひと通りの説明を終え、一旦質問タイムに入ると、児童たちは積極的に次々質問。
 
挙げられた質問や感想は、
・戦艦大和の乗組員の年代は?
・平和が大事なことと実感した
・戦後復興にかかったお金はいくらぐらいか
・当時居たら、僕たちも戦争に行かないといけなかったのか
・戦争がないのが一番重要。今ごはんが食べられることに感謝しないといけない。
・戦争をしている時に、平和になって欲しいと思っていた人はいたのか
など。
 
これに例えば、「僕たちも戦争に行かないといけなかったのか」との問いには、「召集令状は17歳から、20歳前になったら戦地へという形だったので、小中学生は行かなくてもよかったが、勤労(畑とか)はしないといけなかったでしょう」、「平和になってと思っていた人はいたのか」には、「戦争に勝つんだという、いわば“洗脳”されていたため、戦争が終わって欲しいというより、早く勝って欲しいと思っていたのではないか。戦争が終わって初めて、なんて愚かなことをしたのかと思われたのではないか。」など、奥野さんからは的確なお答えがありました。
 
また、奥野さんが仰った「今、自分たちは何をすれば良いか。今を一生懸命生きることが、戦争で亡くなった人へのお礼ではないか」との言葉は、自身の胸にも響いたところです。
 
語り部はここからまとめに入り、結びにあった言葉は、「自分たちの家庭や学校でもできることで『世界の平和の一歩』は始まっている」。
 
戦争という史実を風化させない、次の世代にバトンタッチする準備をしていくとの思いをもって話された「語り部」奥野さんの思いと考え、そしてそれを真剣に聞き、自分ごととして考える生徒たちの姿に、正直感動したところです。
 

【まとめのスライド。世界の恒久平和は「自分ごと」。】
 
なお、スライドにあった「握手は世界共通の挨拶」ということで、早速生徒たちはホール内を次々と駆けめぐり、傍聴していた私たちや報道陣と握手に。
 
即実践する行動力と積極性に驚いたわけですが、語り部で聞いたこと、学んだことを胸に、これからの人生に「平和の尊さ」を置くことは、家族や仲間を大切にし、お互いを尊重する「人づくり」につながるもの。
 
世界では戦争や紛争が止むことなく、21世紀になってなおそうした脅威に囲まれる世にあって、「人道の港」を有する敦賀らしい教育環境の中で、平和の尊さややさしさを持った人に育って欲しいと切に願う次第です。
 
思えば、令和7年第3回(9月)定例会の一般質問にて私から、「学校の選択に委ねるのではなく、『語り部』を敦賀市内の小中学校でも毎年のプログラムに取り入れるべき」と意見し、「戦争の悲惨さや平和の尊さを学ぶ教育の充実に努めてまいる」との答弁があったわけですが、こうして早速、平和学習としてプログラム化いただいた花木教育長をはじめ、教育委員会、学校関係者の皆さまには心より感謝申し上げます。
 
 →令和7年第3回(9月)定例会の「やまたけ一般質問」はこちら
 
ブログの最後に、語り部を努められた奥野さん、大変お疲れさまでした。
 
そして、ありがとうございました。

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山本 たけし

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肩書 敦賀市議会議員
党派・会派 国民民主党

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