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谷川 健一郎 ブログ

栃木県鹿沼市議会の皆さんをお迎えして──行政視察受け入れの記録

2026/5/17

令和8年5月13日(水)、栃木県鹿沼市議会 広報広聴特別委員会の皆さんが、武豊町議会の議会広報の取り組みを視察するためにお越しくださいました。

鹿沼市は栃木県中西部に位置する人口約9万人の市です。その議会が、わが武豊町の広報活動に関心を持ってくださったということは、委員長として素直にうれしく、また身の引き締まる思いでした。


受け入れ準備──「伝える」ための準備に、時間をかけた

視察の受け入れにあたっては、広報委員会として事前準備を入念に行いました。

鹿沼市議会からは、視察に先立ち5つの事前質問が届きました。

  • 全国町村議会議長会広報コンクール・表紙デザイン部門での受賞について
  • 企画内容や編集方法の工程・課題について
  • 町民からの意見や課題提起について
  • 今後の活動方針や新たな企画構想について
  • 一般質問原稿の作成・チェック体制について

これらに対し、事実に即した丁寧な回答を文書で用意するとともに、当日の説明資料として「議会たけとよの歩み」と題したプレゼンテーション資料を作成しました。

資料づくりは決して楽な作業ではありませんでした。「何を伝えるか」以上に「どう伝えるか」を考え続けた時間でもあります。視察を受け入れる側として、自分たちの取り組みを客観的に整理し直すことで、改めて武豊町議会広報の歩みを俯瞰できたように思います。


武豊町議会の広報、ここまでやってきた

当日の説明では、広報誌「議会たけとよ」のこれまでの歩みを中心にお伝えしました。

私たちが特に大切にしてきたのは、次の2点です。

デザインの統一と「中学生にも伝わる」という目標

原稿作成マニュアルを定め、写真・余白・文章量のバランスを意識したレイアウトを追求してきました。「難しい言葉を使わない」「専門用語には解説を添える」という姿勢は、住民との距離を縮めるための基本です。

議員自らが取材し、住民と向き合う

表紙の写真は担当議員が自ら撮影しています。私が議員になる前から、住民へのインタビュー取材も議員が足を運びます。こうした「現場主義」の積み重ねが、令和5年の全国町村議会議長会広報コンクール・表紙デザイン部門での銀賞受賞につながっているのだと思います。受賞した号の表紙は、コロナ禍が明けつつある時期に、町指定文化財・旧庄屋屋敷でのお茶会の場面を撮影したもの。マスクを外した笑顔の写真が、まちの空気を映し出していたと思います。

また、デジタル発信への挑戦として、YouTubeチャンネルの開設や議員自己紹介動画の制作も進めてきました。さらに令和8年4月からは、特別委員会から常任委員会へと移行し、議会ホームページやSNSも含めた広報体制の構築を進めています。


質疑応答──「議員が書いている」という驚き

説明後の質疑応答では、鹿沼市議会の皆さんから率直なご質問をいただきました。

特に関心を持っていただいたのが、記事を誰が書いているかという点です。

武豊町では、一般質問の記事は質問した議員本人が作成します。文字数や表現などのルールは定めていますし、事務局によるチェックはありますが、内容の責任はあくまで議員自身。そして、誤字脱字があったとしても「議員の個性」として紙面に表現される、というルールを採用しています。さらに言えば、締め切りを過ぎた場合はそのページが白紙になる可能性もある。それも含めて「議員が責任を持つ」という考え方です。

この運用を説明したところ、皆さんに驚いていただけたようでした。

議員が自ら書くことで、質問の熱量や思いがそのまま紙面に出ます。一方で、統一感の維持や締め切り管理は課題でもあります。それでも私たちは、「磨かれた文章より、本人の言葉」を大切にしたいと考えています。


受け入れを終えて

視察の受け入れは、外から見てもらうことで初めて気づく自分たちの姿があります。

「何が強みで、何が課題か」──準備を通じてそれを言語化する作業は、日頃の委員会運営を振り返る貴重な機会でもありました。

今回、受賞についてお伝えする場面がありましたが、銀賞を受けた号は私が委員長になる前の取り組みです。先輩議員たちがコツコツと積み上げてきた成果であり、私自身がかかわったものではありません。それでも、そのバトンを受け継いでいる立場として、次の委員長へ、さらにその次へと、しっかりつないでいく責任があると改めて感じています。

また、私はデジタル関連の業務を担当することが多い関係で、広報委員会での経験を議会改革の場にも活かせればと思っています。デジタルと議会改革は切り離せないテーマであり、広報で培った知識や視点を横断的に役立てていきたいと考えています。

そして今回の視察を通じて、広報と広聴はセットであるということを改めて実感しました。住民に伝えるだけでなく、住民の声を受け取る仕組みを持ってこそ、議会広報だと思います。「広報で町政への関心を高め、広聴で住民の声を町政へ届ける」──この両輪を意識した委員会運営を、これからも続けていきたいと思います。

遠方からお越しいただいた鹿沼市議会 広報広聴特別委員会の皆さんに、心より感謝申し上げます。今後の議会広報活動のご発展を心よりお祈り申し上げます。

 

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著者

谷川 健一郎

谷川 健一郎

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肩書 サラリーマンと武豊町町議会議員の兼業です。
党派・会派 無所属
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