2026/5/19
本日、5月臨時会において「議会役職の選挙・選任」が行われ、1年間務めた議会運営委員長の任期が満了しました。
議案の審議を行ったり重要事項の報告を受けたりする常任委員会は、議員から市当局に対する質問や意見が中心ですが、議会運営委員会では議会内の課題や協議の進め方が議題となるため、議員同士の議論を整理・進行していくのが委員長の役割です。
これがなかなか難しいところで、ある意味では最も調整力やアドリブ力の求められる役職ですが、タッグを組んだ多田副委員長をはじめ、委員の皆様のご協力と、正副議長や事務局のお支えにより、無事に職責を果たすことができました。
心から感謝申し上げます。
そして、この1年間の議会運営委員会において、最も時間をかけて議論してきた「常任委員会数の見直し」が、本日の委員会条例・改正案の可決により実現しましたので、本日はそのご報告です!
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自治体が行う業務は、教育、福祉、道路、水道、ごみ、住宅…と多岐にわたります。
当然、議会に上程される議案や報告事項も、これだけ多くの分野にまたがるため、議員全員が集まる「本会議」とは別に、少人数の「常任委員会」が設けられており、そこで集中的な審議を行う仕組みとなっています。
現在の西宮市議会には5つの常任委員会が存在し、それぞれ担当している市役所の部局は以下の通りです。
総務常任委員会:政策局、総務局、財務局、消防局、その他
民生常任委員会:市民局、産業文化局、環境局、農業委員会
健康福祉常任委員会:健康福祉局、中央病院
教育こども常任委員会:こども支援局、教育委員会
建設常任委員会:都市局、土木局、上下水道局
結論から申しますと、この5つの常任委員会を再編し、来年からは
総務常任委員会:政策局、総務局、財務局、その他
生活福祉常任委員会:市民局、健康福祉局
文教産業常任委員会:産業文化局、こども支援局、教育委員会、農業委員会
建設環境常任委員会:環境局、都市局、土木局、消防局、上下水道局
の4委員会構成となることが決定しました!
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今回の見直しは、中央病院が閉院し、部局が一つ減ることに端を発したものですが、実はこの「常任委員会の数を4に減らすべきでは?」という考えは、私たち会派・ぜんしんが以前から問題提起していたテーマです。
過去に開かれていた「議会運営の課題に関する検討会議」など、公的な場でも議論されたことがあるのですが、変更は実現していませんでした。
西宮市議会では4常任委員会の時代が長く、2015年に5常任委員会へ変更されたのですが、今回の見直しにより、12年ぶりに4常任委員会へ戻る(ただし、部署の分け方は当時と異なる)ということになります。
4常任委員会、5常任委員会には、それぞれメリット・デメリットがあります。
4常任委員会のメリットは、議会事務局の職員が各委員会に1人つく体制のため、その人員を削減できる(人件費を抑制できる)こと。
1人の議員が委員会で審査できる部局の幅が広がるため、多くの部署に質問や意見を行えること。
5常任委員会の場合に比べて、正副委員長の希望者が足りない、少人数の会派が一部の常任委員会に委員を輩出できない、といった事態も発生しにくくなります。
一方で、5常任委員会のメリットは、委員会の開催時間が短くなること、それによって市当局や事務局を遅くまで拘束するリスクが下がること。
実際、過去の4常任委員会時代に、一部の委員会で夜遅くまでの審議が複数回にわたって発生し、5常任委員会へ変更する大きなきっかけになったと聞いています。
また、1人の議員が担当する部局の数が絞られるため、より深い議論が可能になる、という考え方も示されました。
論点は他にも存在する上、それぞれの主張に対する反論も当然ありますから、どちらかが絶対に正しいというわけではありません。
6会派のうち、明確に4常任を主張したのは3会派で、他の3会派は5常任派もしくは「その他」との立ち位置でしたから、議会内で考え方が大きく分かれるテーマでした。
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会派としては4常任を主張しているものの、私はあくまでも公平・中立に議事を進行する委員長の立場。
幹事長でもありますが、会派の主張は別の出席委員にお任せし、私は全ての議員・会派に納得感を持っていただけるよう、合意形成に注力することとしました。
結論を導くまでには半年以上を要しましたが、様々な展開を経て、最終的には「会議終了時刻は、原則午後5時までとする(超える場合は予備日を活用)」との申し合わせを行い、「今回の変更によって、新たな課題が生じた際には、本委員会において真摯に議論をしていく」ことを条件として確認した上で、全会一致で4常任への変更が可決されました。
この過程において、採決を行わず、話し合いで合意に至ったことを、私はとても誇りに思います。
本当に、皆さんが議論へ向き合ってくださったおかげですし、たくさん勉強させていただきました。
やろうと思えば、強行的に採決(多数決)へ進むこともできたんです。
4常任派の委員が過半数を占めていた時期も多かったので、そのタイミングで採決すれば、所属会派としては望んでいる結果を早く得られたでしょう。
でも、それでは皆さんの納得度は低かっただろうし、遺恨を残したはず。
物事を決めるうえで、最終的には多数決に頼らざるを得ないけど、できる限り対話による解決を図りたい、というポリシーを体現することができました。
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気づけば議員生活も8年目に突入します。
「若手」から「中堅」へと立場が変わりつつある中で、個人としての政策提言はもちろん、議会全体での議論や活動についても、しっかりと成果をあげられるよう、精進してまいります!
それでは今日はこのへんで。
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