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町営バス有償化はいつから?大山崎町地域公共交通会議を傍聴

2026/5/16

令和8年5月14日(木)10時から12時に開催された地域公共交通会議(以下、会議)を傍聴してきました。

地域公共交通会議とは?

この会議は、道路運送法に基づいて、大山崎のタクシーやバスなど公共交通について協議する会議です。
国交省・京都府・町の職員さん、公共交通事業者、町民代表者(団体代表、公募)の20名ほどの委員が出席します。

今年度では第1回目で、主なテーマは「町営バス実証実験の経過報告について」でした。

町営バスについて

大山崎町では、約2年前に阪急バスが撤退し、路線バスがなくなってしまう事態になりました。そこで町では、これまで高齢者福祉施設(長寿苑)への送迎(無償)で使っていたバスを、町の自主事業として路線バスの実証実験を令和6年10月からはじめました。

昨年度のこの会議では「有償化」に向けて、「適切な利用者負担」と「誰でも移動ができるための公共交通」のバランスをどうとるか(利用料はいくらにするか)が議論されました。その結果として、有償化案が先の3月議会で町から提案されましたが、議会では否決となりました。

議会からの論点2つ

議会での否決理由は、①安全管理体制と②運賃の料金体系だったそうです。

実際に①安全管理体制については、昨年度の公共交通会議でも議論が不十分だったと、今回の会議でも話されていました。

現在、町による自主的な運営をしているうちは「道路運送法の管理外」になるそうですが、有償化するには道路運送法における「自家用旅客有償運送」になり、運転者は2種免許は不要ですが、講習を受ける必要があるそうです。

より安全な運行をするためには、本来は運送の専門家である事業者(バス、タクシーなど)に委託すべきですが、それが叶わないことから始まった町営バスの実証実験。車輌の定期的なより細やかな点検や、運行管理をどこまで予算内で厳重にできるかは難しいところです。

②運賃の料金体系については、これまでの会議でもさまざまな議論があった上での提案だったため、そのプロセスを考慮しない議員の意見については、委員からの不満の声も上がっていました。

昨年度の3月議会での否決を受け、今日の会議では、町から新しい料金体系(表の右列)の提案がありました。

 

区分昨年度の地域公共交通会議での結論町の事務局からの提案
一般運賃200円200円
高齢者割引
65歳以上
100円(長寿苑利用証)100円(長寿苑利用証)
小学生200円200円
未就学児
保護者同伴で
無償無償
長寿苑利用時無償無償
障がい者割引100円100円
回数券

プレミアム分なし

100円券x10枚を1,000円で販売

プレミアム分あり

100円券x11枚を1,000円で販売

左から右で変更があったのは回数券の「プレミアム分の有無」です。

バスに限らず、一般的に回数券というものは「プレミアム分あり」が多いと思います。私自身もプレミアム分はあったほうが嬉しい。しかし、なぜ昨年度の会議ではプレミアム分がなしになったのかというと、もちろんそのアイデアが上がらなかったのではなく、少しでも持続可能なバス運営をするために、100円でも多く売上を立てるべきだという議論の結果でした。

議会を説得するために町は「プレミアム分あり」の提案をしましたが、委員からはそれでもプレミアム分はないほうが良いという意見もでてきて、議論は次回に持ち越しになりました。

この会議の会長を務める大谷大学野村准教授は、バスの有償化は、早期に実現させたいと考えているそうです。理由は現状(無償)の運営方法では、6歳以下の子どもが乗車できないから。有償化すれば(運用方法を道路運送法の管理内にすれば)6歳以下の子どもも乗車できるそうです。

今後の展望

町としては、6月の議会で改めて提案したい考えでしたが、今回の会議で合意に至らなかったため、スケジュールは少し遅れる見込みです。

野村准教授も早期実現するためには、議会の理解を得る必要もあり、プレミアム分ありを認めることも妥協点としてありではないかとおっしゃっていました。

・プレミアム分をつけることで町民のメリットを増やす
・プレミアム分をつけないことで財政負担を少しでも減らす

バスの有料化は、単なる値上げではなく、「子育て世代も利用でき、将来にわたって維持できる公共交通」にするためのステップです。私たちの生活に欠かせない「足」をどう守っていくのか、引き続き注目していく必要があります。

長砂しんやの意見

私の意見としてはプレミアム分を付与することに賛成です。
ただ、前提条件として昨年度の会議の中で、「高齢者がバスを利用することで、介護保険制度の自治体負担が減ることへの期待」が議論されていないことがあります。

他自治体の事例では、高齢者向けの趣味の教室を民間に委託します。民間に委託することは費用がかかってしまいますが、外出すること、友人を作ること、趣味を見つけることは健康寿命の増進に寄与することができます。将来的な介護保険の自治体負担は減るという考えから、あえて投資のように民間に費用を捻出しているケースです。

また、「年金が地域内消費を支えている」という研究をしている大学の先生もいます。地域のスーパーまでバスに乗り、足を運んで買い物をしてもらうことも地域貢献になっていると考えられるのではないでしょうか。

元気で健康の期間が長いほど、介護保険利用も減ります。これは高齢者本人にとっても良いことです。

昨年度にこのような議論もあったうえで、それでもプレミアム分をつけない方が良いという結論になったのであれば、私はそれを支持します。

今回の会議の傍聴だけでは過去にそういった議論や、他の議論がわからないため、私の意見としては高齢者の利用促進のために多少費用がかかることは賛成です。

皆さんはどうお考えでしょうか?
町ではアンケートも実施しています。

関連する大山崎町の公式ページ

・町営バス実証実験アンケート調査についてhttps://www.town.oyamazaki.kyoto.jp/annai/kikakuzaisei/kannkou/koutusesaku/10699.html

・【実証実験期間の延長】町営バス実証実験について(令和8年3月31日更新)
https://www.town.oyamazaki.kyoto.jp/annai/kikakuzaisei/kannkou/koutusesaku/10482.html

 

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