2026/3/1

江東区は(仮称)新木場防災倉庫の屋上にヘリポートを整備する。首都直下地震で橋梁が損壊すれば湾岸エリアは陸路を絶たれるため、空からの物資輸送拠点を確保する狙いだ。23区最大規模の防災拠点となる。
ただし、整備することと機能させることは別の問題だ。令和8年度予算審査特別委員会では、ヘリで届いた物資をどう避難所に届けるのか、誰の判断でヘリを要請するのかといった運用面の具体化を問う質疑が行われた。
区は「令和8年度の災害時輸送計画の中で、新木場防災倉庫を含む区内防災倉庫の受入れ・仕分け・配布・輸送ルートを計画化する」と答弁した。
ヘリは物資を拠点へ運ぶ大動脈だが、拠点から各避難所へのラストワンマイルには別の手段が求められる。江東区は運河・河川に囲まれ、橋梁に依存した交通網が特徴だ。橋梁損壊時に橋を渡らず空から届けるドローンは、この区の地理的特性において特に重要な意味を持つ。

先行事例としては、港区がお台場への1.8kmドローン物資輸送を実証済みであり、三井不動産は日本橋のビル屋上に常設ドローンポートを構築している。江東区もミライト・テクノロジーズとの災害協定や豊洲スマートシティ推進協議会との物資配給訓練といった土台はあるが、単発の取り組みにとどまり、物資輸送の制度設計には至っていない。
本事業は令和8年度が設計、令和9年度から工事に入る。ドローンの格納スペースや電源・通信設備は、設計段階で織り込まなければ後から対応できない。
予算審査特別委員会では、区は「ドローンの活用は救援活動等に有効であり、当該ヘリポートでの運用も検討する」と答弁。災害協定の拡充についても検討するとした。
輸送計画での運用の具体化、ドローンのヘリポート運用検討、災害協定の拡充検討と、いずれも前向きな方向性は示された。ただし「検討する」にとどまっており、設計年度である令和8年度中にどこまで具体化されるかが今後の焦点となる。

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ホーム>政党・政治家>中島 ゆうたろう (ナカジマ ユウタロウ)>江東区新木場防災倉庫にヘリポート整備 ―災害時のドローン物資輸送は設計に間に合うか